minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

恵那山(1)

書き留めるのが遅くなってしまいましたが、5月の連休は恵那山に登ってきました。

恵那山は深田久弥日本百名山に数えられている2千メートル峰ですが、中央アルプスの南端にある比較的地味な山です。でも、この山は一度登ってみたかった。というのも、これは故郷からよく見える山だったからです。学校をサボってこの山のスケッチをしていた若かりし頃が忘れられません。

連休に帰省するついでに、中央線で中津川に向かいました。

快晴の中、中央線の車窓から見える南アルプスの山々が美しい。5月にしてはやや雪が少なめですね。

中津川駅近くの「わくり」というお店でお昼に。美味しいお蕎麦でした。駅に戻って送迎バスで中津川温泉へ。温泉と言っても、公営の立派な日帰り温泉施設とホテルが一軒だけ。このホテル花更紗に宿泊しました。ホテル付近を散歩すると、寒村の中にある立派な神社の丘から、懐かしい恵那山の優しい稜線がよく見えました。



翌朝は早起きして、ホテルの朝食の代わりにお弁当を作ってもらい、タクシーで標高 1569 m の神坂峠(みさかとうげ)に向かいました。5月6日の天気予報は晴れのち雨。雨が降り出す前に帰ってきたいと、早出をすることにしたのでした。


神坂峠から穏やかな稜線の道でした。こういう稜線を歩くのが、縦走の楽しみですね。


霧ヶ峰の方面もよく見えていました。

続きます

引越しは〇〇の予行演習

転職して北海道に引っ越すことにしました。

f:id:Room-B:20160619172822p:plain

こんな歳になってよくやるね、などと言われますが、これは仕方がないことなのです。元々が終身雇用の職ではなかったので、事情を知っている人には「なぜここでそんなに長く居られるの?どんな裏技使っているの?」と言われる状態でした。実際、人事からは早く出て行けと内々に言われてましたので、上にお借りしたいらすとやさんのリストラのイラストも、まんざら的外れではありません (^^;;
どちらにせよ、あと20年くらいは働かないといけないでしょうから、またいいタイミングだろうと思っています。こんな歳で転職先が見つかるのも、なかなかないことですし、これも何かの縁でしょう。


とはいえ、まだ今の職場でやった仕事が中途半端に残っています。それをやる義務はありませんが、せっかくなので、ひとつの作品として完成させたいという気持ちもあり、転職後もその仕事を家ですることになります。

そういう事情もあり、職場の資料も全部引き継ぎとか、全部処分というような単純なものではありません。引き継ぐ資料、不要な資料、自分が持って帰る資料を分類していました。やりかけていたけどもうできなくなった仕事の資料を処分するなどして、10年以上働いた軌跡を整理していると、父の死後に書斎の片付けをしたことをついつい思い出してしまいます。

元々片付けは苦手です。できることなら捨てずに取っておきたいという感情は、まだ戦後のもののない時代を生き抜いてきた親が何かと「もったいない」というのを見てきたからでしょう。それを思い切って捨てるのは、爽快感と同時にもの悲しい気持ちになります。でも自分が死ぬ時は、もっともっと身の回りを整理しておきたいので、まるでこの引越しの片付けは死の予行演習のように思えてきます。

とはいえ、それは不吉な意味ではなく、仏教の「さとり」みたいなものですね。

いろんなグループでいくつも送別会をしていただき、とても嬉しく思っています。(まだこれからもありますが)

益子焼を買いに行きました

連休も仕事が入りそうで直前まで予定が決まらなかったのですが、なんとか時間が取れて、ふらりと益子に行ってきました。連休中は陶器市が開かれ、かなりの人出です。朝早く出たにもかかわらず、駐車場を探すのに苦労しました。

いろんな店を回って、悩みながらコーヒーカップ、湯のみ、お皿、スープ皿などを買いました。

一番印象的だったのは、前田美絵さんの作品。テントで出店している若い作家さんですが、この湯のみがいいなと見ていたら、使っていくとこのように貫入が入って色合いも変わってきまよ、と見本を見せてくれました。その変化が今から楽しみです。

登り窯を見学したり、益子焼の器でコーヒーを飲んだりして一日楽しみました。

高水三山

気軽な山に行こうと思い、高尾山よりはもう少しだけ登りがいのある奥多摩の高水三山を歩いてきました。

というのも、ひょんなことから 120フィルムを5本セットで買ってしまったので、どこかで使わなきゃ、という本末転倒な理由からです。このフィルムが入るカメラは、古い2眼レフ、かなり重いカメラです。

遅い山の桜を楽しみながら、歩きました。

久しぶりに使ったカメラは、フィルムの装填が悪かったらしく、コマずれを起こしていましたが、なんとか撮影できていました。良いスキャナーがないので、仕上がったポジをライトテーブルに載せて、デジタルカメラで接写してみました。

さよなら


ひとりの夜には、ケージから脱走したきみがやってきて、そのあたりにおしっこしてくれたりしたよね。


もらいもののみかんの袋に侵入して、気がついたら甘いやつから食べてたよね。


疲れて帰ってくると、「俺に何かくれ」とバタバタ騒ぎ立てていたよね。空腹と疲れでちょっとイライラしながらも、トイレを掃除し、牧草を追加してたな。

歳とともに、落ち着いて撫でられるのが好きになってきてたよね。

きみはもういない。今までありがとう。さよなら。

骨格を問う

写真家 Ken Roockwell 氏のこのコラム What Makes a Great Photograph を読んでいます。良い写真を撮る秘訣は、カメラについて良く知ることではない。撮影の設定は、今やカメラがオートでやってくれるのだから、ややこしいことは考えずにとにかく構図だけを考えろ、構図こそが全てだ、と要はそういうことを熱く語っています。

この熱さがなかなか面白い。

「強い構造 (structure) を持った写真だけが人を惹きつける」
「技術的なごちゃごちゃしたことを覚えても無駄だ。今やカメラが全てやってくれる」
「力強い文法的な秩序 (strong underlying compositional order) を備えていなくてはならない。そうすれば遠くから見ても人を惹きつけることができる」

このことは、写真だけにあてはまるわけではないような気がしてきました。特に世界的に通用する何かを作り出そうとするときは、まずこの "structure" "order" が問われるような気がします。機械に任せられるところは機械に任せ、専門家に任せられるところは専門家に任せて分業する。そしてしっかりした骨組みを作ることに力を注ぐ。我々は細かな職人芸に走りがちですし、それも大切ですが、こういうのは西洋的な考えなのかもしれません。

とはいえ、しっかりした骨組みを組み立てるのは難しいですね。そんなことを考えながら、道端のたんぽぽを撮ってみましたが、修業が必要です。

2016 お花見

桜が満開になりました。

毎年巡ってくるイベントですが、ついつい写真を撮ってしまいますね。上の写真は満開の1週間前で、GXR に MS-Optical Super Triplet PERAR 4/28 を付けて撮りました。購入当初はどうもシャキッとしない写りだと思っていましたが、だんだんこのレンズの使い方に馴染んできました。結構シャープで色のりの良いレンズです。暗めの広角レンズなので焦点深度は深いはずですが、焦点が合っている場所と、そうでない場所がよくわかります。センサーの精度のおかげでしょうか。


GXR A16 で撮ると、寄ることもでき、くっきりシャープに写ります。


Voigtländer の NOKTON 40 mm で絞り開放。癖があるけど優しい雰囲気の写真が撮れます。


最初の写真を撮るのに使った宮崎光学 (MS-Optical) の PERAR で撮った写真集というものができてきました。

The Perar Book by Dirk Rösler / Japan Exposures: Fine Art Photography | Blurb Books

この写真集の企画に手持ちの写真で応募してみたら、私の素人写真が採用されてしまったので、何冊か注文しました。届くのがちょっと楽しみです。


ということで、おまけに PERAR で撮った写真をもう1枚。都電です。

龍口酒家の晩


写真は文章とは関係ありません。お店では写真を撮りませんでした。

「龍口酒家」という中華料理屋さんを訪問しました。幡ヶ谷駅ビルの中、改札を出てすぐ目の前にあります。なんとなく懐かしい感じがするビルの飲食街の一軒です。見た目は普通の中華料理店で、街角の気楽な中華料理店よりは「レストラン」然としていますが、それほど高級な感じの店構えでもありません。

料理はおまかせのみで、注文ができません。ストップをかけるまで次々料理が出てくるシステムです。注文を考えるのは面倒だという自分のような人にはうってつけです。お喋りに専念できます。

そういうシステムで好みでない料理が出てきたらがっかりするでしょうが、出てくる料理は興味深い食材を中華の技法でシンプルに料理したものが多く、一皿ずつ変化のある料理が出てくるので、なかなか楽しめました。

どうやらミシュランガイドにも取り上げられたようなお店のようです。星付きの高級店ではありませんが、気軽な会食にはもってこいのお店でした。

はてなダイアリーからはてなブログへ移行テスト中

「チューブ生姜適量ではなくて1cmがいい人の理系の料理」という本を読んでいます。
「わからない」ということと「わかる」ということに橋を架けるという点で、非常に興味深い本ですね。


このページデザインは、写真1−2枚を貼るにはちょうどいいですが、たくさんの画像を貼るにはあまり適当ではないかもしれません。しかし、他に良いデザインも見つからないし、自分で css 書くのは大変すぎるので、このくらいで妥協しておきましょうか。

Facebook ページで地図上のスポットがずれて表示される方のために

この記事を書いた理由

Facebook ページの編集をしていて、ご自分のお店や会社が地図上で正しい場所に表示されない、と悩む方が多いようです。それを直そうと苦闘した揚げ句、迷子になって OpenStreetMap を編集しようとする方が増えました。FacebookOpenStreetMap の関係がわかりにくく、OpenStreetMap の編集も専門的な知識がないとできないため、OpenStreetMap に奇妙なメモや奇妙な編集結果が散見されるようになりました。そういう迷子を少しでも助けて、OpenStreetMap に奇妙な編集がされることを防ごうと、この記事を書いてみます。

私はだれか

私は趣味で OpenStreetMap の編集をしています。OpenStreetMap はユーザーが自由に編集できる「地図の Wikipedia 」です。単純に地図が好きという私のような人から、地図に関わる仕事をしている方やエンジニアなど、さまざまな方が編集に携わっているようです。私はとくに OpenStreetMap から利益を得ているわけではありません。もちろん Facebook とも関係がありません。

Facebook ページの編集をしてみると

例としてダミーの facebook ページを作ってみました。適当な団体をでっち上げて「企業・団体」にし、住所を入力すると以下のように地図が現れます。

この赤いマークが奇妙な場所に表示されることがあるようですが、これを普通は正しい位置に移動させれば良いだけです。マウスのホイールをくるくる回すか、+ - ボタンを押すことで地図の拡大縮小ができますし、マークをドラッグすれば移動できますね。あとは「変更を保存」するだけです。これでおしまい。うまくできたら、ここまでで終了です。

ただし、検索するとこれが上手くできないというブログ記事などがヒットします。Facebook のシステムは時々変わるのかもしれませんね。残念ながら、その点については私はわかりません。

迷子になる人の行動を予想

最初に住所を入力すると、地図上で間違った場所が表示されることがあるようです。これで「Facebook がおかしなことをやっているので直してあげなきゃ」という善意から次のようなことをする方がいるようです。

地図の右下にある小さい「報告」という文字をクリックします。すると下のような「この地図はサードパーティープロバイダのものです。フィードバック送信のため、このプロバイダのサイトに移動します」というわかりにくいメッセージが現れます。

この「開く」をクリックすると次の画面に移ります。


さらに、上の黄色い吹き出しで強調した小さいアイコンをクリックすると、次のような画面になります。


ここで、「Facebook スポットが間違っていました。正しくはここです」というようなメッセージを入力してしまう人がいるようです。

残念ながら、これはあまり意味のない行為です。

なぜか? このメモは facebook へのクレーム通報ではないからです。ここに書き込んだメッセージは OpenStreetMap の地図を見る人が誰でも見られる場所に表示されます(例へのリンク)。途中のメッセージで「サードパーティー」と書かれていた通り、このメモは第三者、つまり Facebook に登録しようとしているあなたでも、Facebook 社でもない、別の地図サーバーである OpenStreetMap に残されます。

住所から間違った場所を示したのは おそらく Facebook です。*1 だから、住所が正しく表示されないクレームをここに書き込んでも改善されません。Facebook への苦情を OpenStreetMap に向けて述べたメモを見てもできることがないからです。OpenStreetMap の編集者にとって意味のないメモはただ「解決済」として消去されます。(そして善意で地図を編集する人をちょっぴりだけうんざりさせます。)

でも、分かりにくいですよね。自分で試してみて迷子になる人の気持ちも少しは分かりました。営利企業である FacebookOpenStreetMap を利用したり混乱させるだけでなく、せめてもう少し分かりやすい説明だけでも書いてほしいものです。

地図が間違っていたらメモを残してください

住所から検索される場所が間違っていても、OpenStreetMap は直しようがありませんが、もしも地図そのものが間違っていたら、OpenStreetMap は修正されるかもしれません。たとえば、お店のある場所に道路が描かれていないとか、お店があるはずの場所に川が流れている、壊されたはずの建物がまだ描かれている、と言う場合などです。

そのときは、上に書いた方法でわかりやすい地図メモを残してください。地図メモにはできれば、(1) どのようにその場所を確認したか、またはその場所とあなたの関係。(2) 何が間違っているか (3) 正しくはどうなっているか を書いてください。例えば「自分の店の前の通りが描かれていません。ここには 4 m 道路があるはずです」とか「ここに描かれている建物は昨年取り壊されました。現在私の○○という店が新築されています」といったものです。

このようなメモを見つけたら、近くの OpenStreetMap の編集者が現地を確認しその地図を修正してくれるかもしれません。残念ながらいつ修正されるかは保証がありません。地図編集者がそのメモを目にし、その場所に行って確認できるときにしか修正されません。OpenStreetMap はあくまで地図が好きなボランティアが編集しているものなので、編集されるのは半月後かもしれませんし、3年後かもしれません。もしかしたらあなたが勉強して地図編集者になったほうが早いかもしれません。たとえばこんな動画 (OpenStreetMap 編集のススメ)を見ると編集方法がざっとわかります。

やってはいけないこと

地図が間違っていた場合、ブラウザの別のタブで Google Map などを開き、それを OpenStreetMap に書き写すことは、絶対にやってはいけません。Google Map (ゼンリン)など他社の著作権侵害となります。OpenStreetMap の編集者は著作権を侵害しないために、自分の GPS を用いて位置を測量し、あたりを歩き回って確認して何もないところから地図を作成したり、許諾を得た地図や航空写真の情報を書き写したりしています。

以上です。これが迷子になった人に届くと良いなあ。

*1:OpenStreetMap では、残念ながら 2016年1月の段階では日本の住所を検索できるようになっていません。そもそも日本の住所システムと OpenStreetMap が採用している欧米各国の住所システムの不一致が議論されている途上です。

伊予ヶ岳、富山

お正月休みは丹沢縦走をしたいと思っていましたが、いろんな事情で千葉県の低山をのんびり歩くコースに変更しました。

富山(とみさん)というちょっと可愛らしい名前の低山は、何かのエッセイで読んで印象に残っていた山でした。今回行くにあたってそのエッセイを探し出そうとしましたが、どうにも見つかりません。あれは何だったのかな?富山だけでは物足りなさそうだと、隣の伊予ヶ岳とセットで歩くことにしました。寄り道も楽しめるかと思い、君津駅前で車を借りることにしました。

都合の良いことに、君津までは東京駅から東京湾アクアラインを通る高速バスが出ています。アクアラインの車窓から富士山が見えていましたが、暖冬だけあって、今年はさすがに雪が少ないですね。

伊予ヶ岳の登山口は平群天神社という神社からです。神社内に登山者用の駐車場もあります。

1月初頭にしてはぽかぽかした陽気なのは、暖かい房総半島というだけでなく、暖冬または地球温暖化のせいでしょうね。立ち入り禁止の柵の向こうにある蜂の巣箱を眺めたりしながら、のんびりした傾斜の道を歩きます。

コースにはしっかりした柵があり、道標も各所にありますが、途中で「ハイキングコースここまで」という看板があります。そこから岩場になりました。ロープや鎖がしっかりしていますが、体重をかけても大丈夫か、確かめながら登ります。岩登りというよりもちょっとしたアスレチックみたいな感じでしょうか。人が多いので、降りてくる人がいないことを確かめて岩場に取りつかないと、事故の元になりそうです。

しばらくよじ登ると、あっけなく山頂(南峰)の岩に着きます。そそり立つ岩の上に柵があり、東側の展望が開けます。300 m 余りにしては広々した景色です。東京湾と、富山の双耳峰が目に付きます。

山頂はこんな岩の上

飛び出している岩の上に石が積まれていたのは、自然のはたらきではなく誰かがよじ登ったのかもしれません。東京湾を隔てて富士山の姿も目に付きます。

336 m の山頂の三角点は北峰にあります。北峰は訪れる人が少なく、ひっそりとしていました。

そこから富山へ。あちこちになった赤い実のこの樹はたぶんアオキ。

伊予ヶ岳を振り返りながら、みかん畑の間を歩きます。



国土地理院の地図に載っている道がなくなっていて、みかん畑の中に迷い込んでしまったりしましたが、富山を登り始めると山頂はすぐ。南総里見八犬伝の舞台らしいのですが、里見八犬伝ってどういう話でしたっけ?忘れてしまいました。

ハイキングコースの脇のみかん畑でみかんの無人販売をしていましたが、小銭がなかったので買うのを断念。しかし「無料」と書かれた箱があったので、そのみかんをいくつか手に取って歩きながら食べたら、なんと甘いこと。小銭を持っていたらあのみかんをたくさん買えたのに、とちょっと残念。

再び里の道を出発点に戻り、君津の湯で汗を流して帰りました。

OpenStreetMap でハイキングコースを見て、描いて、楽しむ

この記事は OpenStreetMap 2015年 advent calendar 向けに書いています。今年も楽しい企画をありがとうございます。

5日に miurahr さんがスマートフォンなどを使ってハイキングで OpenStreetMap を活用する方法を書いてくださいましたので、私はハイキングコースを PC から編集する方法を書いてみます。

ハイキングコースは Waymarked Trails で見ると楽しいです。

上の画像は東京の高尾山付近を表示したもの。いくつかの色のルートが表示されています。青色は東海自然歩道、マゼンタが高尾山の1号路、オレンジが高尾山から陣馬山方面へと縦走するルートですね。

この色つきのルートは山道にリレーションを設定すると表示されるようになります。

たいていのハイキングコースは highway=path で描かれることが多いと思います。highway=footway は都会でよく見る歩道なので、舗装されていないハイキングコースには path が適しています。このような道を以下のようなリレーションに加えていきます。(リレーションの編集については、iD や JOSM など、お使いの編集ソフトウェアの使い方を参照してください。)

type=route
route=hiking
name=2号路(例)
network=nwn/rwn/lwn のいずれか

network には iwn という国境を越えるルートも定義されていますが、日本国内では使い道がなさそうです。nwn (national walking network) は日本だと東海自然歩道ぐらいでしょうか。多くのハイキングコースは rwn (regional walking network か lwn (local walking network) でしょう。私は長い縦走路には rwn を、短いハイキングコースには lwn を付けてみています。

このように編集すると Waymarked Trails でカラフルに表示されます。日本中でたくさんのハイキングコースがマッピングされると楽しいですね。

ちなみに、私はハイキングコースの難易度とルートの明瞭さを以下のタグで表しておくようにしていますが、残念ながらこれを表示してくれるサイト(レンダラー)は見当たりません。このタグのつけ方は複雑なので、詳しくは末尾に挙げた OSM Wiki を参照してください。

sac_scale=hiking/mountain_hiking など
trail_visibility=excellent/good など

私は山に登るときは、ザック(リュックサック)の肩ひもの部分に GPS を取り付けておき、ログを取っています。山頂や山小屋などでは、ポケットの手帳(コクヨ野帳、防水手帳です)に時間と場所をメモしています。そうすると、あとで GPS の軌跡と照らし合わせて山小屋などの位置を地図に描いていくことができます。時刻を合わせたカメラや GPS 内蔵のカメラを使うのも便利ですね。

OSM Wiki の「ハイキング」を見るといろんな地物が書かれているので、これらを入力していくのも楽しいです。水場、トイレ、山小屋は、山に行く人にとっては特に重要な情報です。

皆様も安全に気をつけて、ハイキングを楽しんでください。

参考資料:

焼き鳥屋の夜

時間ができたときに友人から連絡が来て、一緒に焼鳥屋に行くことになりました。なんでも11月いっぱいで閉店とのこと。ちょうど近くに用事があったので少し時間に余裕があり、近所を散歩していると、比較的新しくて雰囲気の良さそうなバーを見つけました。道路側前面がガラス張りの開放的なお店です。

軽く一杯ワインを頂きましたが、おつまみのタコが新鮮で、なかなか良さそうなお店でした。また行ってみたい。

そのあと焼き鳥屋で合流しました。

私は初めてのお店でしたが、駅から少し離れた場所や、良心的な値段で美味しい焼き鳥を出すところなど、友人が通っていたのもなるほどと思わせるお店でした。完全閉店ではなく、落ち着いたらもう少し小さいお店を出すとのことなので、また行ってみたいですね。

棒ノ折山

記録を書くのが遅れましたが、自分の備忘録のために書いておきます。
天気予報では晴れの週末、奥多摩秩父の境あたりにある棒ノ折山に登ってきました。早起きして西武池袋線飯能駅へ、そしてバスでさわらびの湯まで。名栗湖の堤を渡って白谷沢から入りました。
地図へのリンク
こちらも別の地図

天気予報にも関わらず、登山口で既に雨が降ってきて、雨具を着て登ることに。バタバタと準備をしてきたので、登山口で入山届を出しました。用紙はなかったので、初めて携帯電話からオンラインで提出しました。


今年は台風が多かったですね。そのせいなのか、沢筋にこんな流木の山が積み上がっていました。沢筋で上から降りてこられた方に声をかけられ、少し話しました。消防の方で事故防止のためにパトロールをしているとのこと。足元が悪いので気をつけてください、とのこと。ありがたいことです。

雨のため沢の水は多めで、沢からそそり立つ岸壁をへつらないと(トラヴァースしないと)いけない場所もあったりして、沢登り気分が少しだけ味わえました。


山頂に着くとますます雨はひどくなり、あずまやに座って昼食。濃い霧で視界もないため、昼食が終わるとさっさと山頂を辞して尾根筋を下りました。殺風景な人工林も霧のためにこんな景色に。

下山後はさわらびの湯に浸かってゆっくりしてから帰りました。さわらびの湯の敷地内には10月桜が咲き始めていました。

台風一過の空

二連の台風の間に挟まれた「線状降水帯」(この言葉初めて聞きました)による豪雨で、関東から東北、特に栃木、茨城、宮城では大きな被害が出ました。東京でなんとか洪水にならなかったのは、大規模な治水対策のおかげでしょう。

今朝はうろこ雲(巻積雲)がたくさん出ていましたが、昼には積雲に変わっていました。南からの風と北からの寒気がぶつかっているようです。積乱雲に発達しそうな積雲もちらほら。

関係ありませんが、科学って何かを発見する行為だと思われているけど、それと同じかそれ以上に「混沌とした世界を自分の視点で編集する」という行為だなあと思う今日この頃。