minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

谷根千

東京の古い下町である谷中、根津、千駄木谷根千(やねせん)と呼ばれ、格好の散策コースになっています。ちょうど上野、秋葉原から不忍通りを北上すると根津にたどり着きます。自転車で飛ばすような道ではないので、小径車で走るのがちょうど良いかもしれません。

不忍通りから東側の住宅街に入ると、どこか懐かしい古い下町の情景が広がります。狭く曲がりくねった道で、子供が自転車の練習をしていたり、カタカタと音を立てて原付が走って行きます。曲がりくねった道は、かつて水の流れに沿ったものなのかもしれません。このあたりは低地で、雨が降ると上野の不忍池の泥臭いにおいが漂ってくるような場所です。小川があって不忍池に向かって流れていたのでしょうね。

こんな喫茶店もあちこちにあります。
音は低いところから高いところに向かって上がっていくので、谷というものはたいてい静かな雰囲気を漂わせています。たとえ都会化されてコンクリートアスファルトで埋め尽くされていたとしてもやはりそのことに変わりはありません。耳をすますと、地下に埋められた川のかすかな水音が聞こえてくることもあります。そういうかつての東京の土地のことを想像するのも面白いですね。
そういうかつての谷筋にある、低層の住宅街で、木造建築の中に座っていると、通りの音が適度に遮断されて伝わってきて、なんとも言えない懐かしい気分になるのは、私だけでしょうか。とにかく、木造建築の良さを改めて感じます。

このあたりは高解像度の Bing 写真もありますし、散策すると、まだまだ地図にはたくさん記入すべきものがあるようです。