minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

夏休み


NEX5 + AF Nikkor 50mm 1:1.4

ラボの中は夏休み気分です。黙々と仕事をしたり、いろいろと相談ごとに乗ったり。

しかし、ラボの生産性をどうやって上げるか、というのはなかなか難しいことですね。昔から私は研究者は個人商店主だと思っています。それぞれ目標があり、自分のスタイルも売り物も違う。とは言ってもなかなか最近の研究環境ではそういう小さいなりにも自分の城を作ることができるか、というとどんどん難しくなっているような気がします。

とはいえ、同じ研究室の中でそれらをどうやって連携させるか、どうやって一人一人のモチベーションを上げてゆくか、どうやって他との共同研究を育てていくか、どのレベルを目指して仕事を作り、どういうタイミングで発表してゆくか、ということをいつも考えながら仕事をしています。

若い人には若い人のパワーもあれば苛立ちも、そこからしか見えないものもある、ボスにはボスにしか見えないものもあればボスだからこそ見えなくなるものもある。テクニシャンの考えていることはなかなか研究者には見えないけれど、うまくコミニュケーションするとテクニシャンならではのアイディアを持っていることもある。

そんな人たちの間を繋ぎながらも、黙々とデータを取りつづける夏休みです。


[追記] 関係する blog 記事をメモ
http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/1290
立場によって見えなくなるものがあると書きましたが、それは「更新コスト」のせいでしょうね。ボスが自分の古い経験と技術に固執し、それを若者に押し付けることで仕事がうまくいかなくなることはよく聞く話です。どうやってそれを避けて現場をスムーズに進めるか、同時に自分がボスの立場になった時にどうやって新しい知識を柔軟に吸収したり、もしくは現場を邪魔しないようにするか。どちらも一般的な答えはないのかもしれません。