飛行機から見たブロッケン現象/御来迎
NEX-5 / E 16 mm F2.8
西洋ではブロッケン現象、ブロッケンの妖怪と呼ばれ恐れられてきた現象ですが、日本では御来迎、阿弥陀如来の出現とありがたがられてきたようです。この写真ではよく見えませんが、山頂でよく見られるのはこの光の輪の中心に自分自身の影が映る現象です。人の形を妖怪と見るか、それとも仏様と見るか、の違いですね。
よく富士山の山頂で日の出を拝むことを「ご来光」などと呼びますが、元は虹の輪を後光と、後光を背負った人の影を阿弥陀様と見立てて、それを拝むことを「御来迎」つまり阿弥陀如来のお迎えが来たとありがたがることから来ているようです。
飛行機が羽田空港から飛び立つときに、はっきりとこの虹の輪の中心に飛行機が見えました。飛行機が浄土からお迎えに来るのは、よほど浄土が遠いからでしょうか。しかし十万億土を飛ぶのは、飛行機でもかなり時間がかかりそうですね。
よくよく見ると虹の輪の外側にうっすら逆向きの虹の輪も見えています。とても綺麗でしたが、これが見える飛行機の席は限られていたようで、珍しい偶然でした。