minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

グローバル化と個人

こどもの頃に、経済成長は永遠に続かない、という話を読みました。経済成長とはすなわち、途上国からの搾取、地球から資源を掘りだすことなど「収奪」に依存しており、それが終われば我々の富は枯渇する、という意味の寓話でした。

といっても、私たちが普段感じる経済とは、自分の売り上げや給料といったもので、地球スケールでのトータルでの経済収支の話などというものは、簡単に理解できるものでもないでしょう。しかし最近ぼんやりと感じているのは、先進国の経済成長はもはや止まらざるを得ないところまで来ていること、そしてそれを少しでも引き伸ばすために「グローバル化」が進行しているのだろうな、ということです。

最近、小さな店でグラスを傾けながら、「こういう店っていいよね」と語り合うことが増えました。

東京には個人の小さな店がたくさんありますが、地方都市に行くと、夕食に行ける店がほとんどが某系列のチェーン店になってしまっている、ということが少なくありません。個人の創意工夫が生かされたユニークな店が減ってしまうことも、私たちが身近に感じるグローバル化の弊害のひとつかもしれません。


その一方で、グローバル化とは、品質の揃った材料を世界各地から調達し、均一な製品を日本各地、世界各地に届けるため、輸送のシステムに依存しています。つまりは安価なエネルギー頼み。昔の予測と違って、原油はまだすぐには枯渇しそうにありませんが、もし枯渇が近づけばエネルギーは高騰し、グローバル化の流れは止まるでしょう。そういう意味では、この先、世界がどちらに向かうのかは予測がつきません。私たちに出来るのは、目の前にある小さい幸せを少しでも楽しみ、応援し、守ることだな、と思っています。