minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

本日はバルスの日

テレビで「天空の城ラピュタ」が放映されると、多くの人が SNS でテレビに合わせて「バルス」という亡びの言葉をつぶやくので、サーバーが停止する、いや twitter はそれに耐えた、などという話が恒例行事になっていますね。本日もバルスの日らしいです。


先日は、麻生さんが日本国憲法改正についての講演で、ナチス憲法改正の「あの手口に学んだらどうかね」発言が問題になり、撤回される事態になりました。講演会の雰囲気というのもあるだろうから、よくわからないな、と思っていましたが、さすがにナチスへの言及はマズイですね。

でも、もっと前からずっと気になっているのは、憲法改正案で自民党は何を目指しているのか、という大前提の話です。

今回の麻生さんの講演メモを twitter に書いている方が居ました。メモなので、どの程度正確に講演内容を反映しているかわかりませんが...

麻生副総理の発言「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」の真相のまとめ - Togetterまとめ

(2)まず日本の國體は今までに4度変化したと思う、一度目は大化の改新、次は鎌倉幕府、次は明治政府で4度目は第二次世界大戦になる。そして昭和27年に今の憲法が制定されてから一度も改憲されてない。

この話が最初に出てくるということで、自民党内には史上5つ目となる「國體」を憲法改正によって作ろう、という考えがあるらしいことがわかります。容易なことではないでしょうね。これらの歴史の変革期のうち、例えば明治維新前に尊王攘夷派が開国派を打ち破って明治維新を行ない、その後開国を押し進めたという史実にならうと、たとえば中国韓国との領土問題をきっかけに憲法改正、軍備増強を進めると共に、日米安保条約破棄、親中国政権への移行、などという未来もあり得るのではないか、などと想像していまいます。妄想ですけど。


また、自民党憲法草案を読むと、第1条に「天皇は日本国の元首であり」と書かれ、第3条2項には「日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。」と書かれていたり、第6条2項が「天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。」が「天皇は、国民のために、次に掲げる国事に関する行為を行う。」に変わっていることから、国民の意思で国家の暴走を制限するためであった憲法が、一部かもしれないけど、天皇を主語として国民を従わせるというものに変わっていることがわかります。

これまでは、憲法と裁判所、そして選挙が国家の暴走を防ぐための停止装置になっていました。憲法が国ではなく、国民を縛るものになったとすると、その上位にどんな停止装置を作るのでしょうか?まさか万一の暴走を止めるしくみを全然考えていないことはないでしょうね。ひょっとしたら、天皇陛下に飛行石を持っていただき、三文字の秘密の言葉を代々伝授していただくことにするのかもしれません。麻生さん風に言うなら、

ラピュタ人は最後の安全装置として亡びの言葉を作っておいた。あの手口に学んだらどうかね。」


真面目に読んで損したでしょ。ごめんなさい。映画が楽しみです。