minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

登山靴とインソール

写真の登山靴は20年以上前、大学受験が終わったあと、隣町の専門店で買ったもの。試験は全くできなかったので、浪人してる合間に山でも登るかと思って買ったことをふと思い出しました。

今年は久しぶりにこの靴を履いて山に出かけました。さすがに靴底もひどく減っていたので、靴屋さんで靴底を張り替えられるか相談したのですが、靴屋の職人さんは「これはアンドウセイカさんの靴なので、アンドウセイカさんに持っていった方がいいですよ」と言われました。調べると、安藤製靴というメーカーでした。靴の製造を製靴(せいか)と言うのは初めて知りました。(お菓子メーカーではありません。)

他社の靴を見てすぐに製造元が分かる職人さんに感心しながら、錦糸町にある Origin という直営店に行くと、「確かにうちの靴ですね。古い靴なので、修理できる保証はありませんが...」と言われましたが、駄目元でいいからと無理にお願いしました。そうしたら、ちょっと時間はかかりましたが、立派に靴底が張り替えられて戻ってきただけでなく、「若い職人の勉強にもなりました」と言っていただけました。

靴底が交換できないなら、軽くて蒸れないと言われるゴアテックスの新しい靴を買い直そうと思っていました。今や革の登山靴は少数派になってしまいましたし、現代の靴の性能というのもちょっと試してみたい気はします。しかし、オイルを塗って手入れをする手間も含めて、やっぱりこういう革靴の雰囲気は捨てがたいものがあります。

靴底を替えてもらった靴で雲取山に登りましたが、慣れないせいか、それとも無理をしすぎたせいか足指を痛めてしまいました。そう言えば、夏に山小屋でご一緒した方がインソールについて語っていたことを思い出し、登山用品店で superfeet というインソールをフィッティングしてもらいました。このソールは緑、青、赤、黒と4色あって土踏まずのアーチの高さがだんだん高くなるそうです。緑から順番に合わせていって、青がフィットするということで、サイズを合わせ、靴に合わせて切ってもらいました。

これがどのくらい効果があるか、確かめなくてはなりませんね。さて、今度はどこに行くことにしましょうか。


登山用品店に行く道すがら、日だまりの柿の木に雀が群れていました。