minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

鳳凰三山縦走 (2)

  • 8/21 南御室小屋 5:50 - 7:00 薬師岳 - 7:50 観音岳 - 9:00 地蔵岳 - 11:00 高嶺 - 12:00 白鳳峠 - 広河原峠 - 早川尾根小屋

1日目の記録の続きです。

(2日目の記録は、書くべきか迷いました。現在このルートは道が崩落しており、非常に危険で通行不可能のため、このルートは計画しないほうがいいでしょう。白鳳峠から広河原へ下山の2日行程がおすすめです。)

縦走2日目はやや雲が多い晴天。夜はやや寒かったとはいえ、樹林帯にある小屋から登りはじめるとすぐに汗が噴き出してきました。苦しい登りもすぐ終わり、森林限界を越えて白い岩の稜線に出ると、白峰三山の美しい姿が目に飛び込んできます。昨日までの樹林帯の登りとは違って、アルプス縦走らしい道と景色を楽しめます。

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白砂の縦走路
南アルプスより富士
雲海に浮く富士山

岩の脇にきれいな花が咲いています。あとで調べるとタカネビランジ、南アルプスの固有種らしいです。さまざまな色合いのものが咲いていました。
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この稜線から見ると、北岳の姿の美しさが目を惹きます。
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バットレスを擁した雄々しい姿、草付の緑、大樺沢の雪渓と白い水の流れ、そして四方にたおやかに延びる稜線。さまざまな様相があって、見ていて飽きません。山と地図を見比べてしばらく楽しみました。

鳳凰三山より富士 R0011691_

最高点の観音岳を過ぎて、地蔵岳へ。

地蔵岳オベリスク R0011706_
地蔵岩(オベリスク)の肩までは登ってみました。鎖などが整備されているわけでもないので、他に肩まで登ってくる人はいませんでした。一番上は屹立する2つの岩の間を攀じ登るようです。ウェストンが初登頂したときは、石を結びつけたロープを投げ上げて固定し、ロープを使って登ったようですが、同じように2つの岩の隙間にロープが垂れ下がっていました。その気になれば登れなくもないでしょうが、ヘルメットも持っていませんし、さすがに遠慮しておきました。
(去年こういう安いヘルメット買ったので、せっかくなら持っていけば良かったですね。)

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) CS スポーツヘルメット ホワイト MC-3547

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多くの人が地蔵岳から下山するのでしょう。ここから先は人が少なくなりました。人の少ない稜線でお湯を沸かしてちょっと早い昼食をとり、高嶺へ。下の写真のように展望も素晴らしく、なかなか登り甲斐のある良い山でした。

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地蔵岳観音岳を振り返る

さて、高嶺の展望も充分楽しんでから、白鳳峠に下りてみると
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ご覧の通り通行止め。本当は通れるけど初心者の安全のために通行止めにしている場合もありますが、この厳重なロープの張り方と詳しい書き方は、本当に通れないからでしょう。ここから広河原に下りるしかないようです。実際にかなりの規模の崩落で、鋭い稜線の片側がえぐられるように崩落したあと、更に崩落が続いており、崩落箇所だけを巻こうとしても雪庇の上を歩いているような不安定な場所を通ることになり、かなり危険だと聞きました。

ということで、ぐるぐる巻いて広河原峠、そして早川尾根小屋へ。縦走路閉鎖の影響でしょうか、早川尾根小屋に他の人はおらず、食事の提供もなし。とはいえ、一番良い窓際の場所を確保。夜半には寝たままで天の川が眺められました。

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続きは 3日目へ