minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

引越しは〇〇の予行演習

転職して北海道に引っ越すことにしました。

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こんな歳になってよくやるね、などと言われますが、これは仕方がないことなのです。元々が終身雇用の職ではなかったので、事情を知っている人には「なぜここでそんなに長く居られるの?どんな裏技使っているの?」と言われる状態でした。実際、人事からは早く出て行けと内々に言われてましたので、上にお借りしたいらすとやさんのリストラのイラストも、まんざら的外れではありません (^^;;
どちらにせよ、あと20年くらいは働かないといけないでしょうから、またいいタイミングだろうと思っています。こんな歳で転職先が見つかるのも、なかなかないことですし、これも何かの縁でしょう。


とはいえ、まだ今の職場でやった仕事が中途半端に残っています。それをやる義務はありませんが、せっかくなので、ひとつの作品として完成させたいという気持ちもあり、転職後もその仕事を家ですることになります。

そういう事情もあり、職場の資料も全部引き継ぎとか、全部処分というような単純なものではありません。引き継ぐ資料、不要な資料、自分が持って帰る資料を分類していました。やりかけていたけどもうできなくなった仕事の資料を処分するなどして、10年以上働いた軌跡を整理していると、父の死後に書斎の片付けをしたことをついつい思い出してしまいます。

元々片付けは苦手です。できることなら捨てずに取っておきたいという感情は、まだ戦後のもののない時代を生き抜いてきた親が何かと「もったいない」というのを見てきたからでしょう。それを思い切って捨てるのは、爽快感と同時にもの悲しい気持ちになります。でも自分が死ぬ時は、もっともっと身の回りを整理しておきたいので、まるでこの引越しの片付けは死の予行演習のように思えてきます。

とはいえ、それは不吉な意味ではなく、仏教の「さとり」みたいなものですね。

いろんなグループでいくつも送別会をしていただき、とても嬉しく思っています。(まだこれからもありますが)