minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

伊予ヶ岳、富山

お正月休みは丹沢縦走をしたいと思っていましたが、いろんな事情で千葉県の低山をのんびり歩くコースに変更しました。

富山(とみさん)というちょっと可愛らしい名前の低山は、何かのエッセイで読んで印象に残っていた山でした。今回行くにあたってそのエッセイを探し出そうとしましたが、どうにも見つかりません。あれは何だったのかな?富山だけでは物足りなさそうだと、隣の伊予ヶ岳とセットで歩くことにしました。寄り道も楽しめるかと思い、君津駅前で車を借りることにしました。

都合の良いことに、君津までは東京駅から東京湾アクアラインを通る高速バスが出ています。アクアラインの車窓から富士山が見えていましたが、暖冬だけあって、今年はさすがに雪が少ないですね。

伊予ヶ岳の登山口は平群天神社という神社からです。神社内に登山者用の駐車場もあります。

1月初頭にしてはぽかぽかした陽気なのは、暖かい房総半島というだけでなく、暖冬または地球温暖化のせいでしょうね。立ち入り禁止の柵の向こうにある蜂の巣箱を眺めたりしながら、のんびりした傾斜の道を歩きます。

コースにはしっかりした柵があり、道標も各所にありますが、途中で「ハイキングコースここまで」という看板があります。そこから岩場になりました。ロープや鎖がしっかりしていますが、体重をかけても大丈夫か、確かめながら登ります。岩登りというよりもちょっとしたアスレチックみたいな感じでしょうか。人が多いので、降りてくる人がいないことを確かめて岩場に取りつかないと、事故の元になりそうです。

しばらくよじ登ると、あっけなく山頂(南峰)の岩に着きます。そそり立つ岩の上に柵があり、東側の展望が開けます。300 m 余りにしては広々した景色です。東京湾と、富山の双耳峰が目に付きます。

山頂はこんな岩の上

飛び出している岩の上に石が積まれていたのは、自然のはたらきではなく誰かがよじ登ったのかもしれません。東京湾を隔てて富士山の姿も目に付きます。

336 m の山頂の三角点は北峰にあります。北峰は訪れる人が少なく、ひっそりとしていました。

そこから富山へ。あちこちになった赤い実のこの樹はたぶんアオキ。

伊予ヶ岳を振り返りながら、みかん畑の間を歩きます。



国土地理院の地図に載っている道がなくなっていて、みかん畑の中に迷い込んでしまったりしましたが、富山を登り始めると山頂はすぐ。南総里見八犬伝の舞台らしいのですが、里見八犬伝ってどういう話でしたっけ?忘れてしまいました。

ハイキングコースの脇のみかん畑でみかんの無人販売をしていましたが、小銭がなかったので買うのを断念。しかし「無料」と書かれた箱があったので、そのみかんをいくつか手に取って歩きながら食べたら、なんと甘いこと。小銭を持っていたらあのみかんをたくさん買えたのに、とちょっと残念。

再び里の道を出発点に戻り、君津の湯で汗を流して帰りました。