minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

シマニョーロ (SACHS x シマノ)

私の自転車はとても古く SACHS (ザックス)のコンポで組まれています。ドイツの SACHS が、フランスのHuret (ユーレー) という変速機メーカーを買収したものです。ユーレーはかつて栄光の一時代を築いたメーカーで、今でもマニアがいるらしく、Yahoo オークションにはユーレーの変速機がよく出品されていますし、クラシックパーツ専門の自転車屋もありますね。Huret Sachs、というダブルネームの変速機もあるようですが、ザックス単名の変速機はあまり流通していないようです。

決して私はそういうクラシックなものが好きなわけではありませんが、なんとなく自転車屋に薦められて訳もわからずそういう古い自転車を格安で買ったのでした。後から見ると、ワイヤー以外の全てのコンポが SACHS ブランドという珍車だったのでした。ちなみにワイヤーだけはカンパニョーロです。

SACHS という名前がついているものの、カンパニョーロと技術提携していたらしく、エルゴパワーそのもののブレーキレバー兼シフターがついています。変速機はおそらくユーレーの技術で、これをエルゴパワーと交換でカンパニョーロに技術供与していたようです。

ちなみに、現在はドイツの SACHS からアメリカの SRAM に売却されて、SRAM の現代的なロードコンポーネントに生まれ変わっていますね。

最近あちこちのパーツにガタが来て、修理をしようとするたびに部品がなくて困っています。で、次第に日本製のパーツに置き換えられていくのでした。先日はホイールとカセットスプロケットシマノになり、今度は変速機が壊れてしまいました。カンパのエルゴパワーでシマノの変速機を引くのは具合が悪いと聞いて、なんとかオークションで古い 8 速時代のカンパニョーロを入手しようかと思ったのですが、手元に余っていたシマノのマウンテンパイク用の8速の変速機を入れてみると、なんとか動作するようになってしまいました。完璧ではなく3速目に入りにくいときがありますが、全体的には変速がスムーズになったような気もします。元が壊れかけたディレイラーだったので当たり前といえば当たり前ですかね。

こうやってシマノとカンパのパーツを混ぜて使うことをシマニョーロとか呼ぶようです。シフトメイトというパーツを使ったりするようですが、今回はわざわざこれを入手するまでもないようです。

まあいずれフレームごといい自転車に替えたいな、と思うこの頃でした。