minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

無言館

信州は上田の無言館というところに行きました。上田から上田電鉄別所線に乗り、塩田町下車、そこからバスに少し乗って、自然豊かな高原にある絵の展示館です。

太平洋戦争の前夜は、私たちがなんとなく思っている戦前の暗い雰囲気とは違って、大正モダンの明るい時代の続きだったという話を最近読みました。この夏に公開された宮崎駿氏の映画「風立ちぬ」にも、その明るい時代と戦争のギャップが描かれていました。

無言館は、その時代に青春を過ごし、そして徴兵されて戦地で死んだ若者たちの絵が展示されているところです。その時代に画学生として東京に出てきた彼らは、それなりに恵まれた人たちだったのでしょう。綺麗な奥さんや妹を描いた絵、裸婦像など、彼らの絵は豊かだった時代を彷彿とさせる明るい色調のものが多く、より一層、戦争とのギャップを感じさせます。

今の時代は、あの昭和初期に似ているという人も多いのですが、歴史の教訓を糧に、同じ過ちが繰り返されないことを願うばかりです。



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