鳳凰三山縦走 (3)
- 8/22 早川尾根小屋 5:15 - ミヨシの頭 6:30 - 7:20 アサヨ峰 8:00 - 栗沢山 8:40 - 9:30 仙水峠 - 10:30 長衛小屋
日の出の頃に小屋を出発。小屋は樹林帯であまり展望がないが、少し稜線を登ると、朝焼けの北岳が目に留まります。
今日の目標は仙水峠ですが、もし早く着けば甲斐駒ヶ岳に登ってやろうと思いペースを速めます。と思いつつも美しい景色についつい足を止めてしまいます。
とんがっているのが地蔵岳のオベリスク。鳳凰三山の脇に富士の端正な形が見えています。
ミヨシの頭まで、いくつものピークがありましたが、ほぼコースタイム通りに到着。
縦走路からのアサヨ峰。この山の姿には、それほどの個性は感じられませんが、登ってみると山頂の岩が特徴的で、とても見晴らしの良い山頂でした。
北アルプス、穂高連峰と乗鞍岳、中央アルプス、木曽御嶽と、日本中部の主要な山々がほとんど見えていると言ってもいいくらいです。
この日は朝から誰ともすれ違いませんでしたが、アサヨ峰で反対から来た登山者と初めて会いました。しかも単独行の美女! しかし、昨晩の山小屋で読んだ新田次郎の「チンネの裁き」のストーリーを思い出して複雑な気持ちになってしまいました。なにせ美女に惑わされて次々と山男が死ぬという話ですから。
栗沢山まで稜線を辿り、栗沢山から仙水峠まで一気に高度を下げます。同じくらいの高さに見えていた甲斐駒ヶ岳が、あっというまに圧倒的な高さの岩壁の向こうになってしまいました。
余力があったら登ろうと思っていましたが、ここまでの疲労もたまっているし、あきらめて下ることにしました。
美しい北谷を下ります。仙水峠からは多くの人が登ってくるのとすれ違いました。
北沢峠の長衛小屋で着替えさせてもらい、こもれび山荘でラーメンを食べ、バスに乗ります。広河原から奈良田経由のバスは、途中休憩も含めて長い行程でした。途中で、奈良田温泉はなかなかいい湯だという話も教えてもらいました。温泉も一度訪ねてみたいものです。
北沢峠に泊まって、甲斐駒と仙丈を往復している方ともお話しました。そのコースも、なかなか良さそうですね。