minofoto and miscellaneous notes

ごく気まぐれに,書きたいことを適当に書いています。本当の話かもしれませんし,フィクションかもしれません。

超高解像度


NEX-5 / E 18-55 mm F3.5-5.6 (55 mm)

仕事で、米国・フィラデルフィアに行ってきました。フィラデルフィアと言えばクリームチーズ、と冗談で言っていたのですが、本当に KRAFT の Philadelphia というチーズがセブンイレブンで売られていました。日本だけで売られているブランドではなかったようです。

最近デジタルカメラの新製品では、「ローパスフィルターをなくした高解像度センサー」というのが流行っているようです。一方、顕微鏡の世界でも「超高解像度」は流行っています。光学顕微鏡はもちろん光を使って物体を観察する装置です。小中学校の理科の授業で使うあれです。

顕微鏡のレンズというのもピンキリで、高価なものは100万円を超えます。しかし、いくら高性能なレンズを使っても、見えるものには限界があります。

光の波長は数百ナノメートルのため、それ以上細かい構造はぼやけてしまい見分けることができません。細胞の大きさは数マイクロメートル、細胞の中をよく観察しようとするとたちまちこの光の限界にぶち当たります。だから、これまでは、細かい構造は波長の短い電子線を使う電子顕微鏡で観察されてきました。だけど、最近では、特殊な照明方法、染色方法、画像処理技術などを組み合わせることで、分解能 10-100 nm の光学顕微鏡というのが何種類か実用化されてきています。

何年か前から話題になってはいたのですが、技術的に熟成されてきたため、最近応用例がたくさん報告されるようになってきました。今年の顕微鏡技術のトレンドは明らかに超高解像度顕微鏡、いわゆる「超解像」でした。