顔の記憶の話
ここ数日の一番のハイライトは、ずっと音信不通だった息子の顔を見られたこと。なぜか床屋に居候していた。ちょっと浮かない顔をしていた。
40年前、片思いをしていた女の子が体育館でニコッと微笑みかけてくれたことを思い出した。
どちらも夢の話。現実にはそんなことはなかった。
最近ある薬を飲むようになってから、毎日のように夢を見る。正確には、睡眠サイクルが変わって明け方に見た夢を覚えていることが多くなったのだろう。夢を見ることがなくなってからもう十年以上、いや二十年以上経っている気がする。
こんな歳になっても小さなことから人は変わることができる。